病気の発生起源説
うつの発症原因ではなく、病気の発生起源説で、面白い仮説を聞いたのでご紹介します。
地球は、氷河期と間氷期を繰り返しています。
いまは、間氷期ですね。
そのような気候変動の中で、動物達は生存戦略を
獲得してきました。
とりわけ、氷河期における長い冬と短い夏
という条件をどうしのぐか?
というのは重要な局面でした。
たとえば、クマは冬眠をします。
多くの動物達がこの戦略を身につけました。
なかでもシロクマのように、
寒さに強い特別な体質を獲得した動物もありますが、
これだと北極などだけでしか生きられないという弱点もあります。
地球温暖化で、いまシロクマは絶滅の危機に瀕していますね。
人類はこれらとは異なる選択をしました。
身体的な冬眠ではなく、
心理的な面を中心に冬眠するという戦略です。
それがうつです。
うつになると活動レベルが低下し、
食欲や性欲も 減退し、仕事も何もできなくなりますが、
それは擬似的な冬眠状態にあるからです。
いわば完全な省エネモードに入っているわけです。
そして、短い夏が来ると、逆に何事にも積極的になり、
過剰なほどに、「生」をむさぼり尽くします。
これが躁の起源です。
短期間に食べまくり結婚相手を見つけ、
子孫を産むためには、躁的モードが必要なのです。
躁もうつも人類の適応戦略の結果、身につけたものであって、
元来は病気ではなく進化という説です。
ただし、現代の一時期だけを見れば、
不必要なメカニズムとなっていますから、
病気のように見えるのです。
ある見方をすれば、
進化の名残としての尾てい骨のような不要物ですが、
いつかまた氷河期が来るかも知れませんから、
その時に備えて、
人類は種として意図的にその機能を残しているのかも知れません。
その代償として、いま現在、うつに苦しむ人がいるとしても、
長いスパンから考えれば、
持っておいた方が良い能力として、
人類はうつを備えているというわけです。
私のうつは人類としての種の存続に必要な意味があった!
~興味深い仮説だと感じました。
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