アンカーリング~うつ病と記憶の関係を読み解く~
うつ病の時は嫌な記憶ばかり思い出してそればかりが頭の中を 占めています・・・
しかも、思い出そうとしているわけではないのに浮かんできてしまう。
もうほとんど自動的に
この自動的に嫌な記憶が思い出されてしまうというところにうつのポイントがあります。
この自動的に記憶が甦ってくることをNLPの用語でアンカーリングといいます。
何かがきっかけ(トリガー)となってある記憶が甦ってくる
そのとき見ていた映像
聞こえてきた声・音
湧いてくる感情
それは、怒った相手の顔かもしれないし
怒鳴り声や罵声かもしれない
そのときの不快な気持ちや嫌な気持ちかもしれない
この自動的に思い出されるネガティブな5感を伴った記憶がうつ状態の頭のなかでぐるぐるまわっています。
これが無意識化されているというのがやっかいです。
もう自動的に湧いてきてしまうのでなかなかこのブラックボックスから抜けれなくなってしまっています。
これはマイナスのアンカーリングなんですが、実はアンカーリングにはプラスのアンカーリングもあります。
なにかのきっかけで楽しかった記憶がふと甦る
そんなこともあるわけです。
例えば、アメリカの映画などで仕事をしている男性が家族の写真をデスクの上に飾っていたり胸ポケットに入れて時々見たりするシーンがありますよね。
家族の写真を見ることによって心地いい気分を感じている
つまり、家族の写真を見ることがきっかけ(トリガー)となって家族と過ごしているときの記憶の心地いい感情を自分のなかへ取りにいっているわけです。
私がNLPの学びをすすめていくなかで弟子入りした北岡泰典先生がセミナーのなかで
『アンカーリングでないものはない!!』
とおっしゃったのを聞いて衝撃を受けたことを覚えています。
自分がうつのときに頭のなかをぐるぐるしていたあの嫌な記憶
俺を苦しめた自動的に湧いてくるネガティブな記憶もすべて
アンカーリングだった!!
NLPカウンセリングのセッションでは先ずはネガティブなアンカーリングのブラックボックスから
抜け出てもらい、
ポジティブないい状態のアンカーリングを新しく設定していきます。
トリガー(きっかけ)を決めていい状態のアンカーリングが起動するようにしていきます。
これはある意味、
~ ネガティブな催眠状態(妄想状態)から醒まして、ポジティブな催眠状態へと導く ~
この流れでうつから抜ける道をつくっていきます。
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